シトシトと降り続いた雨が上がって、窓を開けると、美しい雲と光の秋空。
どこからか金木犀の香りがしてきて、なんとも言えず優しく切ない。。
ここにいのちが満ちていて、それが刻々と移り変わっていることを感じていると、心が震える。
今ここに、すべてがある、と感じる。
愛おしい地球のいのち。
秋はあっという間に過ぎてしまうけれど、この移ろいゆく季節の中に、この今という瞬間に生きていることに感謝。

出会うことのできるすべての人に、この地球の家族に愛を込めて。
シトシトと降り続いた雨が上がって、窓を開けると、美しい雲と光の秋空。
どこからか金木犀の香りがしてきて、なんとも言えず優しく切ない。。
ここにいのちが満ちていて、それが刻々と移り変わっていることを感じていると、心が震える。
今ここに、すべてがある、と感じる。
愛おしい地球のいのち。
秋はあっという間に過ぎてしまうけれど、この移ろいゆく季節の中に、この今という瞬間に生きていることに感謝。

出会うことのできるすべての人に、この地球の家族に愛を込めて。

紫の花はこの世界にそっと花開いた。
その花びらは幾重かに重なって、美しい幾何学模様を形作って咲いている。
薄い紫色の花びらはふわりと空間に浮かんでいるようで、でもしっとりとしたたおやかな存在感を放つ。
その茎はとても細くすぐにでも折れてしまいそうに儚げだ。
葉も風にゆらゆらとたなびいて、大気に溶け込んでいる。
神秘的な魅力を持つその花は、ただそこに咲いて風に揺れているのがお気に入りだった。
ある時、紫の花は自分とはまったく違う鮮やかな赤い花に出会った。
太くてまっすぐに伸びた茎には固く尖ったトゲがいくつもついている。
その先に開く花は凛とした雰囲気を漂わせ大きな美しい真紅の花びらを重ねて堂々と咲いていた。
どこか人を寄せ付けないような感じもしたが、それでいて、楽しげに咲いているその花に、紫の花は釘付けになった。
あの花に近づいてみたい。
自分とは違う赤い花を見ていると、新しい世界に連れて行ってもらえるようなワクワクとした気持ちがした。
「あなたはどこから来たの?」紫の花は尋ねた。
「僕は最初からここにいたよ。君はどこから来たの?」
「私もずっとここにいたわ。」
「それじゃあお互いに気づかないでいたんだね。君はとても美しい花だね!」
「あなたのそばに近づきたいけれど、そのトゲがあると近くにいけないの。私の花びらも茎も葉もとても繊細で傷つきやすいから。そのトゲをとってくれない?」
「いや、それは無理さ。僕は最初からずっとこのトゲとともに咲いているんだ。君がもっと丈夫な茎になればいいんじゃないか?」
「いえ、それは無理よ。私もずっとこの姿以外にはなったことがないし、なることができないわ。」
「そうか。。僕は、今まで自分がどんな形をしているかなんて気付いてなかったよ。君に言われるまでは。」
「私も。。」
紫の花と赤い花は悲しくなって、ため息をつきながら周りを見た。
そこには、今まで気付かなかったけれど、自分以外のまったく違う花たちがそれぞれに輝いて咲いていた。
「そうだよね。よく見てみれば、僕たち以外にもこんなに色とりどりの花々が咲いているよ!僕や君が存在しているってことは、一つ一つが違うってことなんだね。」
赤い花がそう言うのを聞きながら、紫の花は思った。
「自分とは違う存在だから出会えた。それってなんて素晴らしいこと!」と。
お互いに違うから、これ以上はそばに近寄れないけれど、ここから見ているだけでもとても嬉しい。
私にないものを持って、私とは全然違うから、私は赤い花に釘付けになった。
私が他の花たちとは違う私だけの花の形をしていることも知ることができた。
「ねえ、あなたと出会えてとても幸せよ!」
「ああ、僕もさ!」
紫の花は今日も、風に揺られて、その美しい花びらをなびかせながら咲いている。
一つだけ今までと違うことは、大好きな赤い花やこの色とりどりの花たちと同じ世界で咲けることの喜びを感じていることだった。
心を裸にしたいけど
誰かに見られたら恥ずかしくて
堂々となんてしてられなくて
こんなにも寄る辺のないことってないなと思う。
それでも、そうしたくて、せずにはいられなくて。
幸せ色の服もいらない。
誰かよりかっこよくて、美しい服もいない。
イライラし、グダグダで、疲れても、そのすべての瞬間を、ただ感じてみる。
裸の心を感じてみる。
湧き上がるそれだけが、わたし、という証だ。
誰かに見せなくたっていい、せめて私だけはわたしを見てあげよう。
あぁ、ごめん、ごめん、、
私はこんなに、わたしの心に色々な服を着せ、色をつけ、そのまんまの心が見えないように、見せないようにしていたんだね。
ほんとうは、悲しかった。
ほんとうは、叫びたかった。
ほんとうは、なじりたかった。
ほんとうは、ただ、愛し合いたかった。
ほんとうは、ただ、ただ、わたしでありたかった。
目をそらさずに、裸の心を感じて見ることが出来なかったのは私。
怖かったから。。
恥ずかしかったから。。
完璧ではないことが
理想通りではないことが
心は、いつもここで、わたしであってくれた。
だからもう、どんな姿でも、私は目をそらさないでいよう。
「そのままの君が好きだよ。」と、一番初めに言うのは、私自身なんだよね。
そこから始まる物語を、そろそろ始めよう。

もし、自分の心に正直に、幸せに自分の道を歩みたいと願うなら・・
自分が何をしたいのかを明確に描いてみる。
何がしたくないのかを、ごまかさず感じてみる。
大切な二つのこと。
日々の小さな瞬間の積み重ねが人生になる。
ポイントは、こまめに感じて、こまめにリセットすること。
5分でいいから、ホッとして自分に還る時間をとること。
嫌な気持ち、うまくいかない状況から少し距離を置く。
そうすると、同じ仕事、作業をするにも、心の負担は随分違う。
気づくと、見えている世界も少しずつ変わってくる。
無意識に動くこと、習慣で動くことに何かしらの障害やストップがかかる時には、リセットするタイミングかもしれない。
できない時には、解決しなくていい、変えなくてもいい、そのままでいい。
ただ、望みを意図すること、そしてリラックスすることを思い出して。
いつでもどこでもできて、簡単に自分に還れるとても大切な幸せの鍵。
その鍵はいつも自分の手の中にあるから。
いのちを養う時間の中、感じていること。
いっぱいの愛を込めて。

昨年、タイで何度も倒れてから、余りにその状態が苦しくて、十数年ぶりに予期不安、パニック症が再発し、外に出ることさえもしんどくなってしまい帰国した。
日本に帰ってきても、夫がいないこともあり、調子が悪くても何とか一人で日常を回さなければならず、かなりいっぱいいっぱいだった。。
症状が出始めたのは、優大を妊娠し、無事に産めるかどうかでとても苦しかった時から。
そんなどうにも辛い時、今までの私はいつも自分との戦いだった。
苦しい自分でない、今とは違う自分になりたくて、なりたくて、、
優大の24時間の介護の時期、疲れて辛くなると自分をロボットにして働かせていた。
心のスイッチを切らないと、しんどくてやれなかった。
そしてついにボロボロになって、やっと自分を大切にしなくてはいけない、と気付いて、また再生していった。
今回も、タイに行くことが自分にどれだけ負荷をかけているのかを、気付くのが遅かった。。苦笑。
強烈な身体からのメッセージをもらう時は、そろそろ生き方が変わる時が来た、という知らせだと思うのだ。
今の私は「戦うこと」をやめる時が来たのだなぁと、感じている。
自分の弱さとの戦いを、
本音を曲げて平気を装うための戦いを、
自分とそして他の誰かのことを変えようとする戦いを、、もうやめるとき。
戦うことで得られる平安はない。平安を得ようと戦っても戦いの中に居続けるだけだから。
たとえひと時、安堵したとしても、すぐに戦いには終わりがないことを痛感するのだ。
次の不安という相手が現れて、私たちはいつまでたっても完全には安心することができない。
今はそんなことをひしひしと感じながら、ただ自分の全てに降参してしまうことを練習している。
降参する、戦うことをあきらめる時、私達は一番ありのままの自分に戻るのかもしれない。
そして、一番ピュアな自分に戻って、生きることを楽しんでいる時、実はもう何にも負けることはない。
例えば、お風呂に浸かった瞬間、美味しいとため息のでる瞬間、美しい夕空にはっとする瞬間、私たちは戦いの中にはいないのだから。
愛でできてる私たちが、生まれたての愛に戻るとき、いのちはどんどん輝きを現すだろう。
戦うこと、抗うことをやめるとき、溢れ出ている本来のいのちの輝きはせき止められなくなる。キラキラの子どもたちのように。
大人だってその感性のきらめきを失くしたわけではないのだ。ただいつも何か知らない不安と戦っているから視界が曇ってしまっているだけ。
いつか、平安が、私たち一人一人の心に宿る時、戦いも終わるのだろう。
子どもも大人もすべての人がありのまま輝けたら、なんて素敵な世界だろう。
まずは、今、私は私の戦いを終わらせよう。
いのちよ、ありがとう♡